日本は降水量も多く、水が豊富で、干ばつや水不足などの水問題とは無縁だと思っていました。
ところがある日、動画配信サービスで何気なく見た環境系のドキュメンタリーで、畜産業が地球の環境問題にどれほど影響しているか、例えば、畜産業で使われる大量の水、家畜の牧草地や飼料栽培のための森林伐採、ゲップに含まれるメタンガスによる地球温暖化への影響など、私の知らないショッキングな世界がそこにあったのでした。
”バーチャルウォーター(仮想水)”という言葉をご存知ですか?
食料を輸入している国(消費国)において、その輸入食料を自国で生産したと仮定した場合に必要と推定される水のことです。例えば、1kgのトウモロコシを生産するには1,800リットルの水が必要です。牛はこうした穀物を大量に消費しながら育つため、牛肉1kgを生産するには、その約20,000倍もの水が必要となります。
日本は食料を輸入することで、自国の水を使わずに済んでいる、つまり他国の水を輸入していると考えることができます。日本は知らず知らずのうちに他国の水資源を大量消費し、間接的に水問題に関与しているのです。
この問題を知ってから、我が家では肉や魚を摂らない野菜料理だけの日(ベジデー)を週に一日設けることにしました。地球環境にも優しく、体にも優しい一日です。小さな取り組みですが、持続可能な社会の実現へつながることを願っています。
審査番号:2061096