Twiceという韓国の歌手グループが好きな高1の娘が先日、「論文の課題、どちらにしようかと迷っていて」と相談してきました。候補の一つ目は「日本の韓流ブームに見る~日本と韓国のこれから」。ふむふむ、これは想定内の課題。二つ目は?と聞くと「LGBT」。そういえば、かなり前にLGBTって何?と聞かれ、言葉を選びながら解説したことを思い出しました。最近はドラマなどでも性の多様性をテーマにしたものもあり、身近に感じているようです。
「何故LGBT?」と聞くと、うーんと考えた後に、「なんとなく理解できるかなとも思ったけど、もし身内とか友達にいたら受け止められないかもって思って。うわべだけっていうか、イメージでしかわからないから、まずは調べて理解をしてみたいなって思ったから。」と。私は「そうだよね、まずは理解することが大事だよね、クラスに1人はいるっていうから、きっと近くにもそういう人がいると思うよ。」といいながら、あることを思い出しました。
その時はあまり気にも留めなかったのですが、ある大手WebサイトのID取得時の際の性別選択項目に、男性・女性以外の選択肢がありました。私はあまり考えず女性を選び、次の項目に進んだので、他にどのような選択肢があったのか覚えていませんでしたが、再度アクセスして確認してみました。すると、男性・女性・その他・回答しない、の4択になっていました。
大手のWebサイトだからこそ、いろんな方がIDを取得する際に、この性別選択で悩まれたり不快な思いをしているだろうということを理解し、受け入れ、ご対応されたのでしょう。一度登録したIDも4項目からの再選択が可能との説明が書いてあったので性別の登録に違和感を感じる方は変更してみるのもいいかもしれません。
Facebookのアメリカ版では性別欄に58種類の記載があるようです。
このような対応を見ていると、LGBTの割合は本当にクラスに1人くらいなのかしら?と思いながら調べてみました。すると、ある民間の調査によると11人に1人はLGBTであることがわかりました。これは左利きの人の割合とほぼ同じとのこと。クラスに1人、もしくは複数はいるという割合です。
SDGs16番は「平和と公正をすべての人に」。すべての人たちの人権が保障され、差別なく生きられる社会に向けて、私たちは何をすればよいのか。LGBTに関して言えば、「まずは多様性を理解し受け入れること。」ここから始めてみるのもいいかもしれません。