15、陸の豊かさを守ろう
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もうすぐ2歳の誕生日を迎える娘のため、木でできたおもちゃを買ってあげようとネットで探してみることにしました。できれば日本製で口に入れても安全な塗料を使っているものを・・と条件をしぼって検索すると、木製のおもちゃの販売店が一覧になっているホームページにたどりつきました。

木育(もくいく)に力を入れる職人さんが作ったもの、デザイン性の高いものなどそれぞれ特徴がある中、せっかくなら環境に優しいものをと「間伐材(かんばつざい)を使用して作られたおもちゃ」を購入することに決めました。

ところでこの「間伐材」。健全な森林を守るため増えすぎた木を間引きして密度を調整する「間伐」によって出る木材を指します。世界有数の森林国である日本は、植林による人口林が約6割を占めています。人口林は間伐の手入れをしないと、土砂崩れの原因になる、二酸化炭素の吸収量が低下するなど、森林の持つさまざまな機能が低下してしまいます。そのような事態を避けるため、「植林」→「育成(間伐などの手入れ)」→「(成長した木を)伐採」、そして「利用する」というサイクルを維持し、健全な森林を守ることが重要なのです。

SDGs持続可能な開発目標の15番目の目標は「陸の豊かさを守ろう」です。森林、生態系の保護等が世界共通の目標となる中、例えば身近な木材製品の原材料を意識して積極的に使うことで森林保護に貢献することもできるのです。