13、気候変動に具体的な対策を
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先日、フランス人、ドイツ人、イタリア人、スイス人、台湾人、マレーシア人の同僚で集まって話をする機会がありました。同じメンバーで会うのは今回が3回目。すっかり打ち解けて、久々の再会に慣れないチークキスをして挨拶をしました。

ホテルに到着した順にロビーに集まり、全員揃うのを待ちながらまずはカフェで歓談。我々の共通の話題と言えば、「仕事」ですが、意外にも最初に盛り上がった話題は仕事への不満ではなく「気候変動による異常気象」への不満でした。

自分の国の気象がいかにおかしいかを、みな我先にと「我が国の方がもっと大変!」と言わんばかりに話し、会話が止まりませんでした。雪が降らない時期に大雪が降り慣れないので危ない思いをした、涼しいはずの時期に急な猛暑となり母の具合が悪くなった、信じられないような大雨が降り家のドアが開けられなくなった、などさまざまです。

国連開発計画によると、気候変動の深刻な影響を目の当たりにしていない国はないとのこと。気候変動の原因のひとつは地球の温度があがる「地球温暖化」。元米国副大統領のアル・ゴア氏の地球温暖化を問題視したドキュメンタリー「不都合な真実」の公表から10年以上がたち、当時は個人的にはまだ実感の薄かった「地球温暖化」ですが、異常気象による災害に見舞われている世界各地の昨今の状況を鑑みると、ある日、急に生活ががらっと一変するようなことが起きるのではないかという底知れぬ不安が目の前に立ちはだかっている気さえします。

「これで解決!」という魔法はないけれど、世界では経済界や金融界で既に気候(クライメート)変動に立ち向かう行動、「クライメート・アクション」が始まっています。そして私たちも、資産運用の世界からできること、投資信託を通じてできる「クライメート・アクション」、始めています。