サマリー
私たちの役割は、個人のお金が持続可能な社会と個人の投資ゴールとの間で好循環を生むような、責任ある選択肢を増やすことです。責任投資ソリューションをデザインすることと行動する企業をサポートすることが、持続可能な経済成長に向けた私たちの二つの原動力です。
責任投資は金融における大きな変化の潮流となっていますが、その原動力は何だと思いますか?
この変化は、社会における大きな変化の一部ととらえています。私たちは、地球温暖化や社会的不平等といった問題が私たちの生活に重大な影響を及ぼしていることを理解しています。地球温暖化の影響は身近な場所で起こっており、ニュースでも頻繁に目にします。また不平等の拡がりは経済と社会の構造を弱体化させていることも明らかです。私たちが変化を起こさなければならないという認識は高まっています。一方、多くの個人が、持続可能な社会と自身の投資ゴールとの間の好循環を生み出すために、個人のお金をどのように振り向ければよいのかという課題に直面しています。
アムンディはそれをどのように支援しますか?
アムンディは投資家に対し、責任投資の選択肢を提供したいと考えています。それは、必要な金融商品を確実に提供できるようにするということです。この取り組みを実践するためには、ESG基準を可能な範囲で体系的に投資プロセスに統合し責任投資の領域を拡大する方法を見いださなければなりません。責任投資市場は力強く成長していますが、持続可能な資金調達ニーズと個人の投資ゴールの両方に対応するにはまだ市場が限定的だと考えています。皆さんが自分の資産を有効活用しようとしたときに、責任ある投資のための適切なソリューションをすぐに提供できるようにするためには、資金調達ニーズと資産運用ゴールを「マッチさせる」必要があります。それは、投資のフロンティアを広げ、プロジェクトの資金を調達し、特定の持続可能なイニシアチブの資金調達を支える新しい投資ソリューションを構築することであり、アムンディが設立以来行ってきたことです。同時に、投資家とコミュニケーションを図り、投資家の資金がどのように使われ、より持続可能な経済と成長にどのように貢献し、それを通じてより良い世界をつくるために使われているのかを具体的に伝える必要があります。アムンディは投資家が投資を通じて良い未来の形成に影響を与えることができることを投資家に知ってもらい、経験してもらいたいと考えています。
アムンディは責任投資を行うための具体的なソリューションを提供しています。しかし、金融全般を改革することは可能だと考えますか?
それは、私たちの責任ある投資家としての役割のもう一つの側面です。私たちはそれを、責任投資の「主流化」と呼んでいます。アムンディは2021年までに、すべてのアクティブなポートフォリオの投資プロセスに責任投資基準を組み込む計画です。他のすべての投資家が同様のアプローチを採用すれば、その影響は大きなものとなります。責任投資を「標準」とすることにより、企業は責任ある行動を取らなければ、ベストプラクティスを持つ企業に資本が移転されるというシグナルを受け取ります。ファンドレベルでは、責任投資の「主流化」の目標に対し、アムンディはE(環境)、S(社会)、およびG(ガバナンス)の予想スコアがファンドの参照投資ユニバースを上回るという目に見える形で運用を行っています。アムンディで運用する全てのポートフォリオに責任投資をリードし、運用業界全体が同じ方向に進むことを望んでいます。
アムンディの基準を満たさない企業から資金を引き揚げたことはこれまでにありますか?
はい、引き揚げたことがあります。責任投資は10年前のアムンディ設立以来の基本理念の一つです。とはいえ実際には、資金の引き揚げ、専門用語を使うと「ダイベストメント(divestment)」は、最後の手段だと考えています。長期的かつ構造的な変化を生み出したいのです。もちろん、社会的に問題ある活動、すなわち持続可能性の原則に反するセクターへの比率が大き過ぎるビジネスモデルを持つ企業に対し、体系的に適用される除外方針を持っています。しかし、それ以外の部分については、会社の経営陣と対話してどの部分が不足しているのかを議論し、将来に向けたロードマップを作成するよう努めるのがより得策であると考えています。アムンディは欧州最大級の資産運用会社として、企業の戦略に影響を与える責任を負っています。特にアムンディが主要株主である場合はなおさらです。私たちは責任投資へ移行途中の企業と伴走します。
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文書作成日:2020年9月30日
文書番号:1724727